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刑事事件専門 弁護士中澤剛のblog

2014年2月2日

暴行と傷害の違い・・・逮捕に強い東京の刑事事件専門弁護士中澤剛

author:弁護士 中澤 剛

暴行と傷害はどう違うのでしょうか。
 

1 暴行と傷害の証拠の違い

たとえば、AさんがBさんに殴り掛かって、顔面に1発パンチを入れ、その結果、Bさんが鼻血を出したとします。

これは、暴行でしょうか、傷害でしょうか。

実務では、かなり軽度の傷害も傷害罪で処罰されており、その意味では、上記の例も、傷害罪に該当します。

しかし、立証の問題が別に残り、被害を受けたBさんが、医者に行って負傷したことの診断書を入手しない限りは、暴行として処理される可能性が高いです。

神様の目から見たら傷害行為であっても、裁判は人が行うものであり、人が行う以上は証拠から判断できること以上のことは認められないので、BさんがAさんに殴られて鼻血を出したとしても、その事実は前提とされない(無いものとして扱われる)可能性があるのです。

そういう意味では、暴行と傷害は、証拠の違いである、という側面があります。
 

2 暴行と傷害の行為の違い

 暴行は、他人の身体に対する物理力の行使を言います。
 殴る、蹴る、石を投げる、電流を流す、などは物理力の行使なので、暴行に該当します。  
 他方で、  たとえば、怖がらせるような発言をしたとしても、それは暴行ではありません(すごい大きな声を発した場合は、物理力の行使にあたりますが、そうではない通常の音量であることを前提としています)。
 しかし、怖がらせる発言を聞いた相手が、ノイローゼになった場合には、暴行によらない傷害であるとされています。いやがらせの電話でうつ状態にするのも、暴行によらない傷害です。判例には、性病であることを隠して性交し、病気を感染させた場合を、暴行によらない傷害であると解したものがあります。
 このように、暴行をしないでも、傷害をすることは可能です。
 ですから、傷害には、暴行によらない傷害と、暴行による傷害の2種類があることになるのです。

 ところで、「暴行」(208条)概念については、傷害の危険性が必要か、身体への接触が必要かという点が議論になっています。この点については、判例に対して疑問があるところですが、それはまた別の記事に譲りたいと思います。

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カテゴリー:刑事事件 comments(0) 11:22 PM 

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