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刑事事件専門 弁護士中澤剛のblog

2014年12月19日

逮捕に強い東京の刑事事件専門弁護士・・・性犯罪被害に遭うということ を読みました

author:弁護士 中澤 剛

性犯罪被害に遭うということという本を読みました。一時期前に話題になっていた本です。友人に勧められて読みました。

犯罪被害というものが、被害者の無意識のレベル、その人自身の奥深いところまでいかに深い爪痕を残すかということを、まざまざと見せつけられます。

私は刑事弁護で、加害者側の弁護をする立場ですが、罪を認めている事件であれば(否認事件であれば、断固争いますが、ここでは措いておきます)、加害者に、自分の行為がどのような意味を持っていたのか、どれだけの苦痛や影響を被害者に与えてしまったのかを理解してもらうことも、大事な役目であると思っています。
 そのような意味で、性犯罪の加害者の立場には、被害者の方の気持ちがつづられた本書は、ぜひ読んでもらいたいと思っています。この本が、性犯罪被害者の方全てに共通する声を代表したものとは思いませんが、やはり参考になる点が多いと思います。文字通り、取り返しがつかないことをしたというのが理解されるのではないか、と思います。

 色々な悲惨な犯罪を見ると、あらためて、なぜ犯罪はなくならないのか、なくせないのか、ため息が出てしまいます。
 同時に、犯罪被害にあって悲しみや苦しみを負って生きている人がこの社会にいるということを、目をそらすのではなく、受け止めていかなければ、という思いもします。もしかしたら、そういう人は、自分のすぐ隣にいるのかもしれない。

 話が変わりますが、別の問題として、刑事裁判では、とりわけ無実を争っている否認事件では、無罪の推定という原則と、このような苦しみを背負っている「被害者」(「被害者」という言葉には、被告人が有罪であること、あるいは事件性があること(加害行為がなされたこと)が前提とされている)の存在とは、鋭く矛盾することを認識せねばなりません。刑事裁判の鉄則であるはずの無罪の推定の原則のもとでは、「被害者」は存在しないことが推定されている(被害者の存在の証明がなされるまでは)、とも言いうるはずなのです。

「被害者」保護の名のもとに、被告人が無罪を証明するための十分な弁護活動(たとえば、反対尋問の権利)を制約するような立法が多数なされており、私はそのような立法には懐疑的です。

 


カテゴリー:刑事事件 comments(0) 10:25 AM 

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