今日は,昔の季刊刑事弁護(14号。1998年夏号)を読んでいたら,面白い記事がありました。
曰く,
「ある弁護士は,被害金額の僅かな窃盗事件につき,レ・ミゼラブルの主人公ジャン・バルジャンを引用して処罰の必要性に問題があることを裁判官に訴えた」とのこと(同号19頁)。
去年か一昨年,私も映画版を見て大変感動しましたが,この発想は無かったです。
この引用で,量刑に影響があるかというとわかりません。
でも,やらないよりはずっといいと思います。
情熱を感じます!
こんないろいろな工夫を凝らす点に,刑事弁護の面白さがありますね。
こうして,他の刑事弁護人や先輩の刑事弁護人の仕事ぶりや情熱そして技術に,私は激しく刺激を受けて,エネルギーをもらえるのでした!
頑張るぞ!
話が変わりますが,今日は当番弁護の待機日です。
事務所に待機して,出動準備中です。
当番弁護は,緊急性の必要な力仕事で,困難ですがやりがいを感じます。
逮捕された人が,その後10日間,20日間も警察署の留置施設内に閉じ込められたままになってしまうか(勾留されるか),在宅事件となるかで,その人の人生は全く変わってしまいます。会社員なら,10日20日と警察署の中に入りっぱなしだと,たいがいクビになってしまいます。勾留されず,在宅なら,自由に社会生活が送れます。
無情な勾留請求,そして無情な裁判官の勾留決定に悔しい思いをたくさんさせられましたが,来たらベストを尽くそうと思います。
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