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刑事事件専門 弁護士中澤剛のblog

2014年3月25日

逮捕に強い東京の刑事事件専門弁護士中澤剛・・・冤罪の防止と取り調べの可視化について

author:弁護士 中澤 剛

今日は、日弁連の研修、「取調室にシナリオは要らない」に行ってきました。

取調べの可視化を求める集会です。

 

その中で、布川事件で冤罪の犯人にされて、29年を刑務所で過ごした方の講演もありました。

29年を無実の罪で刑務所に入れられてしまうことの重さ、その苦痛は、想像を絶するものがあります。

 

 

私が担当した事件で、立派な会社の重役を務められている方が起こしてしまった事件があります。その方は、短期間で警察から釈放されましたが、その短期間で、「警察署での被疑者としての扱いは、人間としての尊厳を奪う扱いでした」としみじみと静かな口調でおっしゃっていました。

そのような扱いが、長期に及び、果ては29年にも及ぶなど、本当に想像を絶することですし、あってはならないことだと改めて思いました。

 

 

そのような扱いを受ける中で、何を言っても犯人と決め付けてくる警察官・検察官に対して、早くここから出たいという思いや自暴自棄な思いから、虚偽の自白をしてしまうということが、なかなか一般の方には理解されないところです。

九州での、爪ケア事件の被告人だった方も、無事に冤罪であることが分かり無罪判決が出ましたが、とにかくここから出たい。早く楽になりたい。そういう思いから、最後は、刑事のシナリオに合わせて、その期待どおりにしゃべろうとしたとおっしゃっていました。

 

 

映画監督で、「しこふんじゃった」,「shall we dance」,「終の信託」や「それでも僕はやってない」の周防正行監督のお話も印象的でした。

 

周防監督によれば,何も知らなかった時は、刑事裁判というのは、キチンとした手続きで、しっかりと犯人が罰せられていると思っていた。ところが、よく調べていくと、裁判の現実を知り、驚いた。思っていた裁判のイメージと、実際の裁判とのあまりの違いに驚いた、ということをおっしゃっていました。それが、「それでも僕はやっていない」を作成する原動力になったとのこと。このような周防監督の感覚、つまり、刑事裁判の実態を知る前と実際に知った後との違いというものが、もっと広く社会で共有できればと思います。

周防監督は、法制審議会の委員をされていますが、そこで警察の方などと話をすると、「可視化していいことなんか何一つないんだ」、などと発言する警察官も一部にはいるとのこと。冤罪事件の原因は、被疑者の「嘘の自白に騙された」せいだとおっしゃられているようです。

 

 志布志事件や村木さんの事件などで、さんざんに検察及び警察のあり方に批判がされているというのに、自浄能力に疑念を持たれかねない発言であると思います。

 冤罪を生む原因が何なのか、今後冤罪を生まないためにどうするのか、そのことについて、今一度真摯に反省し、対策を講じる必要があります。妥協的,折衷的な可視化では,意味がありません。取調べの全面可視化というのは、冤罪の防止のために,必要不可欠の方法なのです。

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カテゴリー:刑事事件 comments(0) 10:54 PM 

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