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刑事事件専門 弁護士中澤剛のblog

2014年4月21日

逮捕に強い東京の刑事事件専門弁護士中澤剛・・・季刊刑事弁護78号の一部紹介

author:弁護士 中澤 剛

季刊刑事弁護、相変わらず熱いです!

 78号の特集は公判前整理手続きに関するもので、裁判所が、公判前整理手続きをよく知らない弁護士の無知につけこみ公判中心主義をないがしろにし、形骸化させる危険をはらんでいることに対して強い警鐘を鳴らしています。
(公判前整理手続きは、私が受験勉強中に刑訴法改正により成立した手続きで、ご存知ないベテランの先生もたくさんいらっしゃいます)。
 当事者主義、公判中心主義を実質化することで刑事裁判の命を守るのだという熱意と気迫のこもった数々の論文は読んでいてエキサイトします!
 裁判所の言いなりになるものか!と燃えますね(笑)

 ところで、特集とは関係ない記事ではないですが、78号では、埼玉弁護士会の岡先生が刑事弁護レポートを一つ、記載されておられます。

私は司法修習生時代に岡先生の弁護活動を拝見しましたが、論理的でキレのある切り口と爽やかな弁舌に感嘆しました。今回の刑事弁護レポートも、優れた切り口で事案を分析し、主張・立証を組み立てておられます。

 事案は、Aさん(当時59歳)が、自宅で、長男Dさん(当時36歳)を、包丁で数回突き刺し、出血性ショックで死亡させたという殺人事件です。Dさんは生後1年で高熱が原因で半身不随の障害が残り、その後身体障害者3級の認定を受けました。Dさんは中学生のときに軽度の知的障害があることが判明し、高校は養護学校に進学、卒業後は事件当時まで知的障害者就労支援施設に通園しました。
 Dさんは、15歳頃から、Aさん、次男(Dさんの弟)、さらに養護学校教員に暴力をふるうようになりました。事件当日、Aさんは、自室で横になっていたところ、Dさんに背中を蹴られました。Aさんは、事件前から鬱病になり、死にたいと考え、Dさんの未来を悲観していました。そして、Dさんに蹴られたことを契機に、AさんはDさんと一緒に死のうと考え、犯行に及んだ、というものです(Aさんは死ぬことできず、自殺は失敗)。
 検事は、自治体の障害者支援サービスを使えばよかったのに短絡的な犯行だ等とAさんを非難する論告。
しかし、こういう事案でAさんを強く非難することは、私にはなかなかできないですね。自分の子供を殺さねばと決意するまでに追いつめられた親の気持ちへの配慮もなく、「社会のサービスを利用しろ、なぜ利用しなかったんだ」、などと主張する方が、よっぽど「短絡的」で空疎な主張に感じます。
 老々介護での殺人事件などでも感じることですが、問題の根源をAさん本人に帰責させるのは、何か違うと思わされるのでした。

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カテゴリー:刑事事件 comments(0) 8:13 PM 

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