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刑事事件専門 弁護士中澤剛のblog

2014年4月24日

逮捕に強い東京の刑事事件専門弁護士中澤剛・・・指紋を疑え

author:弁護士 中澤 剛

指紋を疑え!

指紋を疑え!!!

指紋を疑え!!!

3連呼!

そうです。弁護士は,指紋を疑わねばならんのです!

現場に指紋が残されていました。その現場は,被告人がふだんまったく行かない場所です。
その現場に残されていた指紋と,被告人の指紋が一致しました。
そういう証拠を見たら,弁護人はどうしますか?

被告人と接見して,弁護士ならどうしますか?
「否認したって無理だよ」とアドバイスしますか?

そのアドバイスが,冤罪を生むかもしれません!!!

という,あまりにも衝撃的な内容でした。

今日は,刑事弁護フォーラムの特別講演だったのです。「弁護人のための指紋鑑定」という本を書かれた,齊藤保先生の講演でした。あまりにもエキサイティングな内容でした。

指紋が一致したという鑑定結果にも,結局は鑑定人の判断が介在しているのです。
そこには,判断ミスがありうるのです。
指紋の誤鑑定というのも存在します。

また,同じ人の指紋でも,圧力によって残る指紋は違うそうです。
例えば,重いものを持ち上げたときにできる指紋は,重い分だけ一本一本の指紋の線が太くなる。
他方で,軽く押した指紋は,線が細いそうです。
ですから,被疑事実から推測される指紋の線の太さと,実際の線の太さの違いを比べれば,矛盾点があぶりだせることもありうるのです。
具体例で斎藤先生があげて結局無罪が証明できたのは,窃盗犯人が物色したときにできたとされる指紋が,非常に線が太いものだったという事例でした。その指紋は,窃盗犯人が物色するようなケースではできるはずのない指紋だったのです。犯人とされてしまった人は,電気工事の人で,事件の3年前にその現場でエアコンの取り付けをしたことがありました。エアコン取り付けの際に,エアコン設置場所にあった重い鏡台を運んだ,その時にできた指紋で,犯人扱いされた事例でした。この事例では,鏡台を運ぶとしたらできるような太い線の指紋が残っていたために,無罪を証明できたのでした。

また,指紋のできる向きというのも大切だそうです。
ある行為をしたときに通常できるはずの指紋と,犯行現場に残っていた指紋とに矛盾はないか,不自然な点はないか,そういう観点から指紋を見るのも大切です。

齊藤先生は,狭山事件の無罪も断言しておられました。
まだ再審決定が出ていませんが,冤罪であることが確実な事件です。

もう一点,大事だと思ったのは,齊藤先生はかつて警察・捜査官側の鑑識経験者なのですが,やはり警察側にいると,有罪方向で証拠を集めがちだということ。極端な例では有罪証拠のねつ造までしてしまうのは,袴田事件でも裁判官が指摘しているとおりです。
なぜかというと,一つには,有罪の件数を挙げる方が出世できるとのこと。第二に,やはり自分の身内に有利にするのは当然であるということ。他にも何かありましたが失念しました。
ともかく,指紋に限らず,弁護士としては,鑑定というものは,およそ疑ってかからねばならない,と強く感じました。
実況見分調書もそうですが,それ以上に鑑定も注意しなければいけないですね。

DNA鑑定を疑うことはよく知っていても,指紋をここまで疑わねばならないとは思っていませんでした。
今日は,弁護士受講者一同,皆衝撃を受けていました。

今日は,普段にもまして熱気に包まれた刑事弁護フォーラムでした!

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カテゴリー:刑事事件 comments(0) 10:50 PM 

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